春その2

カフェではたらいていると、扉越しに見える町の風景や店内の様子がまるで映画のワンシーンのように思えたりして、心のなかでひどく感動していることが最近よくあります。
春だからかな。
一昨日は、近隣高校の野球部の新一年生がランニングで周回している姿に見とれてしまいました。
瑞々しくて、躍動感があって、何よりまだ中学生に足をかけているような彼らが愛らしくて、それが新緑の姿と重なり、気づけば元気づけられていました。
ほんの一瞬のことです。
数日前の新商品の打ち合せにて。
店内に無いものを当初つくる予定で打ち合せに臨んだのですが、デザイナーの方に
「もうここにはすべてあるんじゃないですか。」
と言われて、はっ。としました。
そう、カフェに立つといつも感じていたこと。
iijima coffeeは景色が良い場所でもなければ、駅からも近くない。
ないものを探せばきりがないのだけれど、ここにいると心身のすべてが満たされていることに気づきます。
決して探究心や向上心を忘れたわけではなく、これこそがいまよく耳にするマインドフルネスってやつなのかしら。
誰と比べることなく、過去や未来に対して思い煩うこともなく、ただ自分が感じているいまに意識を向ける。
それってどうしたらできるのでしょうか
答えは1つではなく、自分で探すほかないと思います。
答えの探し方は、自分の感覚を信じて、つねに自分に正直でいること。
そこに周囲との摩擦や不安が伴っても、時代錯誤でも、誰のせいにもせず、自分のジャッジにもとづいた行動と経験を重ねていくこと。
そんな気がしています。
御託を並べるのも春のせいでしょうか。
それとも歳を重ねたからかな。
きっと両方ですね、お許し下さい。